ブログトップ

虹の空へ

junesky.exblog.jp

「それでもボクはやってない」

金曜の夜に観てきました。
いや~、すんごいおもしろかった!期待以上でした。
2時間23分、飽きないしドキドキするし。
ドキュメンタリータッチなのにエンタメしてる。
役者も巧い人ばかり、ストーリーも納得できない部分がない。
理不尽なんだけど、なぜそうなるのか頷ける。
人物の背景をくどくど説明しなくても、ちゃんと観る側に伝わっている。
周防監督、スゴイひとです。
監督の名前、「スオウ」だと思っていたら、ほんとは「スオ」って
読むんですってね。
カミングアウトしたらあちこちで言われるので「どっちでもいいです」と
おおらかなところを見せてます。
メンドクサイのかな(笑)

われらが耕ちゃんも予想以上の出番の多さで。
ちゃんと普通にできるだけ私情を挟まずにスクリーンを観てたワタシですが
(ウソつけーー!←追記)
1シーンだけ、明らかに中央の加勢くんじゃなく、右端の人に注目したシーンが
ありました。
隣の友も一緒。だってカワイイんだもーーーん(笑)

※以下、ネタバレ感想です。



普通の人がああやってどんどん巻き込まれていく。
それは気の毒に思うし怖いなあと思うけど、決定的に誰が悪いっていう
わけではないんですよね。
まあ、最初に取り調べた刑事とか、あまりな態度だと思うけど、でも
彼の立場にしたら1日何人もの痴漢がしょっぴかれてきて、ほとんどが
適当なことを言って言い逃れする常習犯だったら。
駄目なことだけど、あり得るなあと思ってしまう。

小日向さんの裁判官も同じ。
被告の人となりを知らずに、あの法廷での情報がすべてだったら、徹平は
怪しまれてもしかたのない態度のときもありました。
裁判官に何を言っても信じてもらえないとふて腐れたたように車内の説明を
する徹平。
あれじゃ心証も悪くなるよ。「なんだ、コイツ」と思われるよ。
目撃した証人が出てきて、それでもう無実は決定かと思ったら
やっぱり、時間とか様子とかつきつめて聞かれるとどんどん
信じていいのかわからない、曖昧な感じになっていく。
証人が見ていなかった10分間。
その間に徹平が痴漢を働いてない証拠はどこにもない。
あー、裁判ってコワイーーー!

裁判の傍聴なんてしたことなかったし、知識もなかったけど、傍聴人を
増やすことで注目されてると裁判官に訴える作戦とか、目から鱗でしたよ。
たんに「へぇぇ」と思ったこのシーン。
そのあとの小日向裁判官が事務的で容赦の無いタイプだというとこを
見せる伏線にもなってる。
こういうところ、巧いなあ。

監督が必要以上に人物の性格とか背景を描かなかったのは、それによって
観る側の公平さを損なわないため。
主人公にも必要以上に肩入れさせないためなんですね。
悪者に思える小日向裁判官にしても、検事が「有罪を勝ち取れるはず」と
思って起訴されている被告を無罪するのはほんとにタイヘンなこと
なんだと役所さんに説明させている。
それを聞くと、ここでもいろいろしがらみがあるのね。
国にたてつくなんてタイヘンだよね。とか思ってしまうのです。

加勢さんのアドリブだという「それを何とかするのが弁護士だろ!」
という言葉あたりでは「そうだそうだ!なんのための弁護士だ!」と
一緒に怒っていたワタシですが、結審されるころには、もしかして・・・
って微妙な気持ちになっちゃったよ。
本人に自覚が無くてもなんかの弾みに何かが当たっちゃったとかありうるよね。
リュックとか。
はっ。これこそ周防監督の思うツボ?(笑)

そうは思うけど、徹平の最後の言葉を聞くと、「やっぱり彼はやってない」
と思いなおしたり。
人を裁くのって難しい。
そんな現状を知ることができてよかった。
そんな作品でした。

って、終わっちゃいけない!
耕史くんのことを書かなくちゃ!

といっても、そんなにないんだけど・・・
ニットキャップは要るのか?とか
あってもいいけど、かぶり方が目深すぎとか(笑)

1シーンだけ徹平がしゃべってるのに達雄を見てたのは、キャップがなくて
髪がすっごく良い感じでした。
傍聴席でのブルーのパーカのとき。
かわいくなかったですかー?(照)

友だちのためにいろいろ動いて、お母さんの力になって。
またまた友だち思いの、ちょっと熱いヤツを好演してました。
地味な色の服が多い男達の中で彩りになるような柄物シャツ。
華を添えるってやつですか。アハ~(耕史バカ)
巧い人たちに混じってきっちり仕事をしてましたよね。
耕史くん的にはピーポくんがいちばんオイシイ見せ場だったかな(笑)

熱心に裁判のことを勉強して、彼もこれから何か変わっていくのかも。
裁判の行く末と一緒で、まだ何も終わっていないんだなあと思います。
[PR]
by june-sky | 2007-01-30 14:49 | 映画
<< ゆじゅくじきり&「華麗なる一族... 気がつけばアカデミー賞 >>