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虹の空へ

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「tick,tick…Boom!」を振り返って

大阪チクチクが終わってからまだ5日しか経ってないことに
軽く驚きます。
もうずいぶん前のような気がする。なんでだろ。
スマの味スタとか気になることが他にもあったからかなあ。

来年2月のモーツァルトは迷いに迷った末、結局行きたいと
思った分だけ全部申し込んじゃった。
チケ代と交通費、全部でいくらかかるのかと思うとコワイ(焦)
けど、このために働いてるんだからね。
あと何年こんなことやってるかもわからないし・・・と
言い訳するワタシ。
そう言いながら7年間もこんなことやってますけど。あは。

ってことで「tick,tick…Boom!」2012年ver.を振り返って
思いつくままに書こうと思います。




大阪公演はいろんな意味でもうこれが見納めかなと思って気合いを
入れてがっつりしっかり観ました。
そうしたら、曲が好き!という以外にもこんな風だから好きなんだ~とか
このジョンが好きなんだ~とか、この3人のこれが好きなんだ~とか
終始好きなところ探しみたいな感じで幸せな気分でいっぱいになり
ました。
印象に残るお気に入りのシーンがたくさんあります。
そしてそこにはみんな音楽があるんです。

たとえば「Johnny Can't Decide」では曲の途中で登場する
マイケルが下手のステップの上から、スーザンが上手の屋上から
ジョンを見下ろして見つめながら歌うシーン。
その視線からは思い惑うジョンをあたたかく見つめるふたりの
気持ちが伝わってきます。
やがてふたりの視線はジョンではなく舞台の何もないところに
視線を落としたり、横を向いたり。
ジョンへの思いから自分の未来への不安へ気持ちが動いたのかなと
観てるこちらは想像します。

同じ夜明けの中に居てもその夜明けの捉え方も三人それぞれ
違っていることを曲の中で表したいと耕史くんがパンフで
言ってるようにそれが見事に表れているなと思いました。
そういうところがとても良いなと思います
言葉を尽くして訴えるんじゃなくてね。

そうして見るとそれぞれのその視線の行方がいつも
気になります。
誰が何を見ているのか、何を見ようとしているのか。

「See Her Smile」ではスーザンがジョンを見て歌うとき、
ジョンがスーザンを見て歌うとき、
スーザンとマイケルがジョンを見て歌うとき、
スーザンとマイケルが遠くを見つめて歌うとき。
その歌詞の意味と語りかける相手を思って聴いていました。

「Real Life」では誰も誰かを見ようとはしていなかったように
思います。
3人それぞれがそれぞれの場所に立ちつくしている感じでした。
マイケルの苦悩を感じる曲だけどそれはジョンにもスーザンにも
行き場のない不安として共感できる気持ちなのかなと。

ラストの「Louder Than Words」ではジョンが両側にいる
マイケルとスーザンを交互に見るシーンがあって、ジョンが
二人の不安や苦悩に思いを馳せ、存在の大切さをあらためて
感じているように見えました。

そして、途中の音楽がリズムを刻むだけになる大サビのところ。

「この目はこの両手はこの声は
何を見て何を掴み何を叫んでる~♪」
(今回はパンフに詩が載ってるのがありがたい)

ここでは3人が客席後方をまっすぐに見つめていました。
そこには何があるのか。
答えは見つからないけれどその両手にいずれ何かを掴むために
遙か遠くの希望を見つめているのかな。
ここは3人のパワフルな歌声がビンビン伝わって来てトリハダもの
でした。
思い出しただけで泣きそう。

あと好きだなと思ったのは場面転換の静寂と暗闇。
曲終わりで次のシーンへ向かうときの少しの時間だけ音も声も
何もない時間があって、次の瞬間、空気がガラッと変わる。
静かな「Johnny Can't Decide」の後のダイナーの喧噪とか
大騒ぎの「No More」のあとのマイケルのさりげない「これどう思う?」
というベルトのくだりとか。
見事に空気が変わります。
それを感じるのが快感でした。

「Why」のドラマチックなエンディングの後のジョンのお誕生日当日の
アカペラぽい「30/90」。

「どうせそうさ そんなもんさ~
願ったって祈ったって 結局止められないさ~♪」

ここも毎回胸に染みました。
ここから「30/90」のワンフレーズが今度はジョンのやり場のない
不安とイライラの頂点のようにぶつ切れで終わって
そのあとは一転、プレゼントを開けるシーン。
ジョンが明るく振る舞ってその笑顔にかえってグッときて。
そしてスーザンとマイケルとの会話、ソンドハイムの電話から
最後の「Louder Than Words」へ。
このあたりの流れもスピード感があってものすごく好きでした。
音楽とお芝居が見事に融合してるという感じで。

場面転換の暗闇ではそれぞれ衣裳を変えたりヅラをかぶったり。
ジェロさんとすみれさんは大忙しでした。
とくに好きだったのは電話で話したジョンママからマイケルが
ナイトキャップを、ジョンが上着を脱がせるとナイトガウンの
スーザンが出てくるところ。
うまくできてますよねー。
マイケルが後ろ向いてゴソゴソとカツラ付けてステッキ持って
ジョンパパになるところも好き。
ジョンが電話を取る前に時間稼いでるから早く早く!と
毎回ハラハラでした。
大道具さんみたいにすみれさんがピアノを押していったりするのも
その手順と段取りにいつも感心してました。
アイデアと工夫がいっぱい詰まった舞台なんだなって。

好きなシーンはキリがないです。
「Sugar」での3人の可愛いダンスや「No More」での
ジョンとマイケルがふたりで並んで揺れてるところや・・・
他にも好きなところはいっぱいあってでもそれは前回の再演のときにも
たくさん書いたので今回はあまり書いてなかったことだけ書きました。
いちばん好きなのはやっぱり耕史くんがジョンを演じてることなんだけど
それは言わなくてもわかってるので。
って散々言ってるかw

今回のチクチク、耕史くんのキラキラ度がちょっと減った代わりに
(それとは別にちゃんとカッコイイんだけど)、焦燥感や理想を
追い求め報われない生活に疲れた感がよく出ていて、かといって
すっかり落ち着いた感じではなく、ちゃんと青春時代のキラキラした
感覚や疾走感は残っていてちょうど良い感じでしたね。
作品としてはこれで完成形なのかなと思いました。
耕史くん本人もやりきった感があったんじゃないかなと思うけど
それはこちらの主観と想像でしかないので。
でも、ファンとしては見届けた感というか満足感があります。

再々演があるなんて思ってもみなかったチクチクだけど
また観れたことはファンとしてホントに幸せだったなあ。
あの作品での耕史くんはその歌唱や演技や身体能力や
とりあえず自分のあらゆる才能を振り絞って演じていると
思うのです。
そうでなければ演じられない。
ほぼ出ずっぱりで全力で歌い演じ動き回り、そして
たまに踊り。すごい運動量をこなしてます。
そりゃ汗だくにもなるよ。
自分の持っているモノを最大限に生かしてそれを感動に
変えて届けられる作品。
こういう作品に出会うことが役者人生でどれだけあるのかな。
久しぶりにミュージカル役者・山本耕史を堪能しました。

以前は王道ミュージカルに出てるのも観たいなあとか
新感線の作品にも出ないかなあとか
いろいろ思うこともあったけど今はもうそんなことも
思わなくなりました。
自分のやりたいロックミュージカルにこだわればいいと思う。
チクチクみたいに完全燃焼できる作品をまた見せてほしい。

「僕は、お客さんがこれまで見たことがない、『コレって何なの?』と
驚くような舞台を作りたい。命がけですよ。」
(2008年ヘドウィグの頃の新聞インタにて)
この耕史くんの言葉にそれってどんな舞台なんだろうと、いまは
期待感でいっぱいです。
一からオリジナルを創ること、それはタイヘンだけどタイヘンだからこそ
夢なのであって、それに向かって突っ走ることが耕史くんのパワーの
源なんでしょう。
それまでに「モーツァルト」やいろんな作品に出て、また他のいろんな
経験を積んでお金も貯めて(ワタシもなw)、そして自分の行く道へ
進んでいく耕史くんをワタシはずっと応援していけたらと思います。

チクチクで語られた夢や希望や挫折はそのまま耕史くんの言葉として
思いとしてワタシの心に刻みこみました。

いまこの瞬間にピアノに向かってみんなが聴いて覚えてくれる
歌を(曲を?)書きたいんだ。
これからもずっと死ぬまでそうしていたいだけなんだ。」

「音楽が作りたいんだ。
みんなが聴いて覚えてくれるような歌を(曲を?)書きたいんだ。
これからずっと、死ぬまでそうしていたいだけなんだ。」

「Johnny Can'tDecide」でのこの台詞(だいたいの感じですが)に
毎回じーんときてました。
この言葉のとおり、耕史くんが生きていけることが、そして
その姿を見守って応援していけることがこれからのワタシの夢です。

・・・なんて久々にウザく語ってしまったよ。
この溢れ出る愛をどうしましょう(笑)
それにこんなこと書いていてまたチクチク4回目があったら笑うーーw

さ、「モーツァルト」の予習も始めなくちゃ。
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by june-sky | 2012-10-16 22:55 | tick,tick...BOOM!
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