ブログトップ

虹の空へ

junesky.exblog.jp

「ウサニ」千秋楽~感想

さあ、「ウサニ」千秋楽の全体的な感想です。

開幕2日目に観て次は千秋楽。
そんな風に間にはまったく観ず、ほぼ最初と最後だけ
観るというのもあまりない体験だったかな。
それでまず思ったことは、役者陣の成長ぶりが素晴らしいと
いうこと。
少し固さのあった溝端くんの台詞には感情がこもり、
流れるようによどみないものとなりました。
カテコ篇でも書いたけど素晴らしい熱演ぶりでした。
主役の名に恥じないというか、ほんとにがんばったんだなと
思いました。

他の役者さんたちも同じ。
台詞がテンポアップしていて声を揃えて言うシュプレヒコール
のような台詞も息はピッタリ。
舞台全体が活気づいていたと思います。

耕史くん以外では平田さんが唯一アドリブかましてましたw




一層甘くなったイチゴに感激して三河屋さんが「また来ても良い?」
っていうシーンで。
缶チューハイ2本を左右両方のポケットに入れて持ってきて
コーゾーに差し出し
「イチゴが良いと思ったんだけど無かったから氷結パイナップルに
したの」(客席爆笑)と。
「ま、飲もうか」とか言われてコーゾーも受け取り、蓋をプシュッと
開けて二人でまさかのカンパイ。
二人とも一口ずつくらい飲んで三河屋さんが回収。
場内も暖かい拍手で千秋楽らしい良いアドリブでした。

作品としての感想は・・・これはもう最初と変わらず。
ここから言いたいこといいますよ(警報w)

とにかく独白の台詞の洪水に溺れそうでした。
しかもその意味がやっぱりよくわからない。
あんなに同じようなことばかり喋らせなくても、もっと役者の
演技や表情で見せることをしてもいいんじゃないのかなあ。
そうしたらよくわからないなりにもう少し気に障らなくなるかなと(あ)
思ってしまいました。
でもこれが野島さんの脚本なんだから、感性の違いとしか言いようが
ないのでしょうね。

細かいことは言い出したらキリがないのでこれだけ。
ラスト近くでコーゾーが「そうだ!わかった!」とすごい発見をしたかの
ように見つけた言葉は「倦怠」。
愛し合った二人が「倦怠」という名の橋を渡り、そこから愛が始まる
みたいなことを言ってます。
そこまでは「恋」だったらしい。

3回観てもそこでビックリするワタシ。はぁぁぁぁぁぁ?と。
倦怠を乗り越えて愛があるってそんなの普通のことじゃないの?
初めから愛があったカップルも居るだろし、いろいろあってそれを
乗り越えて愛を見つけたカップルも居るし、倦怠を乗り越えた先に
愛を見つけたカップルも居る。
そんなのいろいろあるよー。
倦怠を乗り越えて愛があるなんてそんなに特別なことじゃない。
そんなに大仰に言うことじゃないと思っちゃいました。
いつもそこでガッカリ(汗)
今まで散々「青は青 緑は緑・・・」とか「愛は目に見えないもの」
とか「見て見ないふり」とか「男は浮気をする生き物」とかいろんな
言葉を、ときに哲学的にわかりにくく言ってたけどそれがますます
陳腐に思えてくるのがなんとも辛かったです。

その倦怠の橋をウサニに「一緒に渡ろう」と言うコーゾー。
いまからホントに愛が始まるの?
これまでのことを見てるとそうは思えないんだけどなあ。
ラスト、あれはハッピーエンドじゃないですよね。
イチゴの風船とキャッキャ戯れながら二人のお花畑な会話が
始まります。

「ねぇ、ほんとにもう浮気しない?」「しないよ」(嘘つけー!)
「ねぇ、ほんとにワタシだけ?」「ほんとに君だけ」(ほんまか)
「ねぇ、アナタはワタシの王子様?」「僕は君の王子様」(ケッ)
「ねぇ、ワタシはアナタのお姫様?」「君は僕のお姫様」(・・・)

( )内は心の中で言わずにはおれなかったワタシのツッコミです。

まだこの合間に「ねぇ、太っちゃってもいい?」とかいろいろ
あったんですよ。
ウサニちゃん、女のワタシからもメンドクセー女としか思えず(汗)
コーゾーも白々しいわ。
あんなひどいことしたり言ったりしたくせにー。
ゼッタイ4年で飽きて浮気するんでしょとしか思えず(大汗)


あ、アカン。もう終わったと思ってワタシ言い過ぎ?
ほんとすいません。邪悪なオトナで(笑)
言いたいこと言ってスッキリしたとこでwわれらが
キングスネークさまですよ。

千秋楽のスネークさまはあいかわらず堂々として偉そうで
ステキな俺様っぷりでした。
大方の予想通りアドリブはさらにパワーアップ。
もう生き生きと楽しそうにされとりました。
どんな役を演じても自分で創意工夫して観客を楽しませる。
スネークさまからはそんな役者魂を感じましたよ。
33公演を通して同じことはしないってのは実践されたんですね。
スゴイわー。

最初に見たときからロングコートを捌くように自然にと思った
スネークさまのシッポ捌きはますます華麗に美しく。
歩いて立ち止まってシッポを捌きながらちょっと振り返って
ポーズを決める。
その一連の動作の美しさ。
シッポを床に這わせるその形にも手の動きにも体の向きにも
目線の上げ下げにも計算された美しさがあります。
生身を見せないのにちょっとした色気も感じたりして。
なんかスゴイわー。ヘビなのにーーーw
もうスネークさまにゾッコンです。

ファンの欲目もあるけれどスネークさまが出てくるシーンは
ファンタジーとリアルの融合、人間界と魔界の境目、そんな
あり得ない設定が妙にリアルに感じられるのです。
ま、元々ワタシは耕史くんにはファンタジーがよく似合うと
思ってるので。
あの人間離れしたスタイルの良さもスネークさまの魅力のひとつ。
ずんぐりムキムキなヘビとかありえないもんねw
そんなスタイルも味方してスネークさまのキャラの造形は
秀逸だったなあと思います。

スネークさまのアドリブで(ワタシ的に)いちばんインパクトが
あったのはチビヘビ登場でした。
妖精さんを数えるときに一人足りなくて「あれぇぇ?」と
言いながら左の胸で丸くなってるチビヘビに
「ねぇねぇ、子スネークくん、なんか変じゃない?」と問いかける
スネークさま。
子スネークくんを指でちょんちょんしながらね。
そして子スネークくんの代わりに答えるのもスネークさま。
「ひとり足りないよ」と腹話術もどきで言ってました。
口はハッキリ動いてますが(ご愛敬)

この子スネーク、キングの共布かなと思うくらい同化していて
最初、くっついてるのに気づきませんでした。
楽に向けて衣裳さんが用意してくれたのかな。
スタッフも耕史くんのアドリブを楽しみにしてたのかな。
そんな想像が膨らむGJなアドリブでした。
んでまたそのちっこい子スネークくっつけてその子に向かって
「ねぇねぇ」と呼びかけるスネークさまがカワイイのなんのって。
でへへ。
この後出てきたときには子スネークはくっついてませんでした(寂)

こんな風にふざけていてもその後は大王様らしく
「私を誰だと思っておる。キングスネークだぞ!」
「忌々しい人間よ。生きとし生ける者の敵よ!」と
朗々と台詞を言う。
このギャップがたまらんのですよね。ステキー!

まがまがしい音楽で登場するシーンは舞台奥にすくっと立った
その堂々とした姿に胸がときめきます。
キター!って。
同じ音楽で退場するシーンの高笑いはますます派手に
なってました。
地の底に響くように「アハハハハハ、ワハハハハ、ガハハハハ」と
高笑いをしながら去っていくその後ろ姿のカッコイイこと。
いやもうスネークさま、いちいちツボだらけです。
キリがないw

そんなカッコイイ風にしておきながら自分のシッポを思いきり
踏んづけて「アイタタタタタ」と騒ぐシーンもますます派手に
なってました。
「アイタタタ!そりゃ痛いわ。気を付けろ!早く来いよ!」とか
なんとか大声でシッポに悪態をついておられたり。
「もう踏まないから。これで終わりだから」と意味不明なことを
言っておられたり。
ああ、そりゃ楽だからね。もう終わりだもんねとここはすぐに
わかりました。

が、ピンとこなかったのはDBネタ。
普通にキングスネークらしい朗々とした台詞がいつの間にか
「俺に元気玉をなんちゃらーーー」に続いてた。
一瞬「ん?」って。
客席がまばらに笑っていたのと「元気玉」で、ああDBネタかと
かろうじて思いましたが。
あとで友から前日は「かめはめ波―!」だったと聞いて
「それだったらわかったのにね。逆にしたらよかったのにね」と
勝手なことを言うワタシたち。
まあこーちゃんがカテコでも満足そうにしてたからいいけどねーw
「すまん。大舞台で一度やってみたかったのだ」にも生暖かい
笑い声が。
みなさん、優しいわ。ありがとーありがとーw

そんなお調子者のスネークさまですが、一幕の最後、ピンを
奪った人間への嫉妬と憎悪に燃えさかるところはすごい迫力で
別人のよう。いや別ヘビ?w
自分の両掌を見つめながら「憎い!狂おしい!」とその目は
憎しみで三白眼になっていきます。
コワイ!怖すぎる!スネークさま。
ここ、すごく好きでした。

そんなスネークさまもホントは孤高の王なのですね。
「私は真に孤独を知る者のひとりだ」と言っておられました。
寂しそうにせつなそうに(キュン!)
最後にピンを許し、イチゴを甘くする妖精の力は使えないように
なるけど姿が見えるようにしてやり、コーゾーの元へ返してやる
優しいスネークさま。
「ジャムにしよう」とニヒルな笑いを残して去っていくスネークさま。
去り際に「・・・愛ね」とつぶやきふっと笑うその笑顔もステキ。
とりあえずスネークさまはほんとにステキでした(ハイハイw)

作品のことはあれこれ言ったけど、芝居がかった王の台詞
(芝居だよ!w)を太い声で言う耕史くんが見れたのが
とても嬉しかったし楽しめました。
嫉妬や憎悪に身もだえしてっていうのも舞台では珍しい役どころ。
美味しい脇役ポジでした。ヘビだけどw
ホントにどんな役でも楽しんでやるんだな、楽しませてくれるんだなと
思いました。
良い声なんだなあともあらためて思いました。

さ、次はチクチク(「tick,tick・・・BOOM!」)だ。
今度は主演だし演出もするしワタシもこうして暢気にはしてられない。
いやなにもできないけどそんな気分ですよ。

ていうか、もう2週間したら始まるの?ひえーーーーっ!(驚)
まあとりあえずこーちゃん、ファイトーっ!
って、応援するしかないですね。がんばってー!
[PR]
by june-sky | 2012-08-29 16:32 | ウサニ
<< SMAP in 大阪ドーーーーム! 「ウサニ」千秋楽~カテコ篇 >>