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「テンペスト」 2/26&27 全体感想

「テンペスト」大阪もなんだか絶好調みたいで。
きっと大阪は盛り上がるだろうなあ、笑いがドッカンドッカン
来るだろうなあと思ってたらやっぱり!
大阪人(関西人)は笑えるところを待ってるからねぇ。
片っ端から拾うからねぇ。
テンペストは大衆演劇的な部分も多いから、そんな盛り上がりも
おかしくないよよね。

幕間も30分あるんですもんね。
お弁当でも食べずにはいられないよねw
持ち込みも堂々とOKなんでしょうか。
東京とは違った雰囲気が味わえそうで楽しみ!

さ、大阪観るまえに2/26・27の感想まとめいきます!
浅倉殿編はウザいくらいに書いたので、もうええっちゅうくらい
書いたのでw、今度は全体感想です。


↓ ネタバレしてます!





3回目・4回目にして巨大スクリーンにも慣れ(というか見る見ないの
取捨選択も完璧にできるようになり)、浅倉殿のツボもしっかり集中できて
なかなか快適な観劇でした。
ただ、やぱりナレーションがイヤ。
なんでそこで心情説明するねん!ってのだけはちょっといただけないかな。
前にも書いたけど、実力派揃いの役者陣が板の上に居るのにねぇ。
あと、「龍の交尾」を何度も何度も。。。もうわかったよぅ(困)
ナレーションで盛り上げてもらわなくても、客席は役者のおかげで
じゅうぶん盛り上がってるもんね。うん。

って、散々笑って楽しく観させてもらってるのに文句言ってすいません(笑)

そこかしこの場面のパワーとか、客をぐっと惹き付ける力とか、そういう
瞬発力みたいなものはさすがだなあと思いました。
映像の使い方といい、ナレーションといい、場面転換といい、映像の監督
ならではの斬新な試みではあるし、それがわかりやすくていろんな層の
お客を呼べてるっていう面では成功なんですよね。
新歌舞伎座の華やかな雰囲気とか、琉球王朝絵巻とか、うちの母の世代でも
すごくウケそう。
ほんとに連れて行ってあげられたらよかったなあ。
いまは腰の調子がイマイチで無理だったんですが。

さて。

仲間さんはますますどっしりと主役の座におさまっていて、その
存在感の大きさ、揺らぎのなさは立派。
身体は小さいけど、背筋の伸びた、凛とした風情が美しかった。
男女の区別も工夫してるのがわかるし(声の発声とか、姿勢とか)
気づいたら、徐丁垓の手下との乱闘シーンで結構なアクションを
こなしてるんですよね。
合間に琉球舞踊は何度も披露せなあかんし。
これは仲間ちゃん、タイヘンだわ。
大阪もがんばって駆け抜けてってくださいねー!
そしてぜひ、カテコではあの古典的座長挨拶を。待ってます!(笑)

生瀬さんの聞得大君もどんどんキャラが確立されていってます。
ますます役が生瀬さんそのものになっていって、男でも女でも
まったく違和感ナシ。
テンション上げっぱなしではなくて、静かな余韻のある芝居も
出てきたのでメリハリがついて、やっぱりこのキャラが一番、その
生きる姿勢にぶれがないなと思わせられます。

琉球王国への一途な愛、王族神としてのプライド、王国支配への
野望、そういうもの全部ひっくるめて聞得大君の生き方。
最後に琉球滅亡を嘆き、日本国の将来を憂い、そして死んでいく姿に
「アッパレ!」と声をかけたい気持になりました。
ギャグのテンポもますます冴えていて、大阪での未来の予言は何か
いまからとっても楽しみ。
あー、聞得大君にも早く会いたい!w

西岡德馬さんはスゴイなー。
あの5役。どの役も全部、あれ?西岡さん?って感じで、出てきたときに
すぐにはわからない(ワタシだけ?)(汗)化けっぷり。
あ、寧温のお父さんはすぐわかったか。
引っ込んだらすぐに次の役の準備。
タイヘンだろうな。大御所なのに(笑)
声の出し方、話し方も全然違いますもんね。
徐丁垓が一番楽しそうに生き生きと演っておられるような気がしたよ。
ちゅーか、怪しいおっさん風味の徐丁垓、結構好き!

ヤスケンさんの喜舎場朝薫は良い味出してます。
重厚な演技もコミカルな演技もさらっとこなせて、どちらも違和感なし。
まだワタシがお顔を見慣れていないせいか、役に入ると素顔の雰囲気を
まったく感じさせない人のような気がします。
だからいろんな役に染まれる。
ヤスケンさんの他の芝居も観てみたいなあ。
とりあえずNACSか。
来年、本公演があるみたいだけどチケ争奪がスゴイ・・・んだよね?

そうそう。ワタシ的には違和感があった朝薫のラスト。
なぜあそこで?と唐突な最期に???だった初見。
今回はヤスケンさんの熱演のおかげか、なんとなくいろんなことを
考えることができました。

彼もまた琉球を愛し、理想に燃え、琉球のためには身も心も捧げて
いたのに、それでも自分の力では何も変えられない。
目の前で崩れていく琉球王国のために何もできないとわかったときに
自分の力の無さに絶望したのかな。
現実を前にその無力感は計り知れないものだったのかな。
朝薫ほどの男があの段階で琉球の最後がわかっていなかったはずは
ないしね。
そう思うと王宮に火を放ち、その建物と一緒に自分もなきものに
してしまおうとする朝薫の行動も仕方がなかったのかも。

と、ヤスケンさんのありったけの思いをこめた最期のお芝居を観て
思わせられました。
この説得力は役者のチカラです。

そして唐突といえば福士くんの嗣勇さん。
良い感じのおねぇキャラなのに、突然の豹変ぶりにビックリして
今回もまたビックリでした。ごめん(笑)
けど、これは脚本の問題?
それまでそんな野心のかけらもないような感じだったもんね。
自分の不甲斐なさのせいで妹が不憫なことになってると心を痛める、
そんな優しい兄のはず。
なのに突然「孫家の復興のために国王の子を身ごもれ!」とか。
やっぱりちょっとこれはわからんちんよ。
拷問にかけられても妹のことは口を割らなかった優しい兄だったのに。

国王の側室に請われているという場面で、あの兄だったら
妹の気持に沿ってかばってあげたにちがいないってキャラだったよ。
ま、その拷問の後でうっかり「真鶴!」って叫んじゃったのがおっとり
嗣勇さんらしかったけども。
そのキャラのままで大好きな踊りを一生続けることが嗣勇の幸せだった
はずなのにね。
それが思いがけないチャンスが巡ってきて、秘めていた野心や父の
期待に応えたいという思いが噴き出したのかな。
だから、嗣勇の最期もなんだか悲しい。

福士くんの仕草もますますナヨっとしてきて(笑)ホントに女らしくて
たおやかで。
カテコのツンとおすましな感じはツボです。カワイイ。

アンサンブルの皆さんもさらにレベルアップ。
ダンス風の殺陣はは見応えあるし、アクションにも磨きがかかって。
うちのマサヒロの殺陣の相手をしてくれる方々も上手い具合に
呼吸を合わせてくださって、マサヒロの男っぷりも上々です。
ありがとうございます(笑)
ひとり何役も演じておられるので、センターに居る方々はお顔も
覚えました。
身のこなしがキレイとかキレがあるとかいうひとはやっぱり
目が行くね。

作品全体で言えば、真鶴の女の一生ものを王朝絵巻風に
華やかなジェットコースタードラマとして見せていて
そこに芸達者な役者陣が手堅くしっかりと演技を見せていく。
そして、派手な映像や音響や装置や音楽や踊りや豪華な衣裳。
これらが上手い具合にかみ合って、おもしろ楽しく観られる
エンタテイメント作品になってるのかなという気がします。
好みは別として、これはこれで肩の凝らない良い作品だね。
ワタシにとってはたくさんの素敵マサヒロをありがとー!な
作品ですw

全体というよりキャスト感想になっちゃったかな。
ま、これらを踏まえてw、また新歌舞伎座の「テンペスト」が
どうなってるのか、浅倉殿のハジケっぷりはいかに?とか
いろいろ確認してきます。
ワタシの大阪初日は明日だよ。いざ!
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by june-sky | 2011-03-07 16:16 | テンペスト
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