ブログトップ

虹の空へ

junesky.exblog.jp

「十三人の刺客」

c0063587_0394189.jpg3日のレディースデーに行ってきました。
「十三人の刺客」はこの秋から冬にかけて
時代劇映画を配給する5つの映画会社が共同で、
サムライ・シネマキャンペーンを展開することになった、
そのうちの1作品。
耕史くん出演の「最後の忠臣蔵」もそうですね。
って、このシネコンでは「~忠臣蔵」だけ上映が
ないんですって。
なぜにーーー?!と焦ったけど、近所の他の
シネコンではちゃんとやってくれるみたい。
ヨカッタ。


堺さん主演の「武士の家計簿」も面白そうなのでぜひ見に行きたいと思います。

で、「十三人の刺客」  公式
これがまためちゃめちゃ面白かったーーー!
監督が三池さん、ごろーちゃんが悪役っていうくらいしか予備知識が
なかったので、始まったときには正統派の時代劇映画の様相を
呈してるのかと思いきや、途中で良い意味でそれも裏切られ。
2時間21分、まったく飽きることなく最上級のチャンバラ時代劇を
堪能しましたよ。
時々、「ひーーーーっ(痛)」とか「うぎゃーーー(怖)」とかなりながらも(汗)



ストーリー
江戸時代末期。明石藩江戸家老・間宮(内野聖陽)が、老中・土井家の門前で切腹自害した。間宮の死は、生来の残虐な性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返す、明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)の暴君ぶりを訴えるものだった。
斉韶は将軍・家慶の弟で、明年には老中への就任が決まっている。この事件は時の幕閣を動揺させる。このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した土井(平 幹二朗)は斉韶暗殺を決断、御目付役・島田新左衛門(役所広司)にその命を下した。
大事決行を控え、新左衛門は刺客集めに奔走。御徒目付組頭・倉永(松方弘樹)、剣豪浪人・平山(伊原剛志)、酒と女と博打に溺れる新左衛門の甥・新六郎(山田孝之)など十一人の強者たちが新左衛門の元に集う。暗殺計画は極秘裏に進められていたが、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛(市村正親)はその情報を掴む。かつて新左衛門と剣の同門でありながらも道を違え、御用人千石の身分を自分で掴んだ傑物である。かくして鬼頭と新左衛門の謀略戦が始まる!

キャスト
役所広司 山田孝之 伊勢谷友介 沢村一樹 古田新太 高岡蒼甫 六角精児
波岡一喜 近藤公園 石垣佑磨 窪田正孝 伊原剛志 松方弘樹
吹石一恵 谷村美月 斎藤 工 阿部進之介
内野聖陽 光石 研 岸部一徳 平 幹二朗 松本幸四郎 稲垣吾郎 市村正親


とにかく何が良かったかというと、侍たちの生き様(死に様)と
男たちの美学。
もう刺客13人がいちいちカッコ良いし、生き方に筋が通ってる。
ウジウジ迷ってるヤツなんて居やしない。
オトコはこうでなくっちゃ!(笑)
前半の静けさと残酷さ、駆け引きや刺客集め。
それと後半のハリウッド映画のようなド派手なアクションの
取り合わせが絶妙です。
見終わった後には、たびたびのむごたらしく悲惨なシーンも
吹っ飛ぶくらいの爽快感が残りました。
いやもう、ほんとに侍たち、カッコイイーーーー!
日本人でヨカッター!(単細胞でゴメンw)

密命が下って仲間集めをして作戦を練るのは、ワタシの大好きな
パターンです。
この段階でそれぞれのキャラがもう少し出てたらなあ、ちょっと
もったいなかったかなあとも思ったけど、、なんせ13人も居るからね。
それにそれぞれのキャラは追々わかってくるというか、そのひとが
死ぬときまでに本人のキャラも仲間との繋がりもなんとなく
わかる気もするので、時間的にもこれでいいのかな。
それくらい俳優陣の演技も達者だったし、ちゃんとそこにハマる
ひとがキャスティングされてたし。
描かれていないところまで想像するのもまた楽しいですもんね。

役所さんは飄々としたような役どころかと思えば、テロリストの
ボスとしての凄みがどんどん増してきて、最後、明石藩の軍勢を
迎え撃つときの殺気がハンパなかった。
いちばん痺れたのは「斬って斬って斬りまくれーーーー!」
のときの役所さん。
役所さんがこんな男気あふれる熱い役、しかも戦うオトコを
演じるのを見たのは初めてかも。
身長があって細身だから、その泥だらけの立ち姿がとっても
カッコよかったよ。

伊原剛志さんは寡黙ながらも腕の立つオトコ。
全身にみなぎる殺気とスピード感のある殺陣がお見事でした。
松方弘樹さんも殺陣が素晴らしい!
最近、マグロ釣ってはるのしか知らなかったけど(笑)、さすが
往年の時代劇&任侠映画のスター。本領発揮です。
山田孝之さんは若手ながらも渋い、落ち着いた演技で
存在感抜群。
最後の微笑の意味は?ちょっと考えさせられました。

ひとり端正で涼しげな雰囲気を醸し出す沢村さん。
いつもの飄々とした演技でこのひとが出てきたら一息つける
感じの古田新さん。
あとは、六角精児さん、波岡一喜さん、近藤公園さん、石垣佑磨さん。
このあたりも良い役者さん揃いでもっとキャラを掘り下げられたら
面白かっただろうな。
あとは若手イケメン担当の高岡蒼甫さん。
もちろん、頼りなげなひよっ子部門も欠かせない。
窪田正孝くんは健気な少年兵的な役柄にピッタリでした。
そしてアクセント的な役割で唯一、武士ではない野人の(笑)
伊勢谷友介さん。
この人がまあ、自由なんだなあ。
その不死身っぷりはちょっといかがなものかと思いましたが(汗)
でも、その存在がせっぱ詰まった新左右衛門チームに新鮮な空気を
吹き込んでました。
チームの一員と認められたときの無邪気な笑顔がステキでした。
重鎮の幹二朗さんと松本幸四郎さん、この二人の存在感も凄かった。
出てくるだけで画が締まります。

そういえば、うっちーーー!
冒頭のシーンでうっちーも出てたんか!(嬉)と思ったのも束の間(涙)。
これ以後、回想シーンとかだったりして・・・とも思ったけどそんなはずないね。
いきなりの切腹シーン。腹のかっさばきかたがお見事でした。
なんと贅沢な使い方だろうと思ったけど、このシーンでグッと観客の心は
掴まれるんだね。

そして待ってました!役者・稲垣吾郎!
もう悪役ぶりがハンパなかった!
マジで憎ったらしくて嫌悪感バリバリに抱かせて、とにかく
こんなヤツやられちゃって当然!ってくらいどうしようもない
ある意味バカ殿。
SMAPのごろーちゃんとは別人だよーーー!
素晴らしかったよ!ごろーちゃん。

うっすら笑いを浮かべながら思いつく限りの残虐なふるまい。
これでもかこれでもかと見せられる前半のむごいシーンは
新左衛門に迷いのない闘志を抱かせるには必要不可欠。
見てるほうも迷いなくバカ殿が大ッキライになったよ。
ごめん>ごろーちゃん(笑)

あの涼しげなプリンスごろーにこんなキャスティングを
思いついたのは誰ですか?
情報不足でわからないんだけど、その人は神だわ。
普通、思いつかないよねぇ。
SMAPのメンバーがこういう役をしたらいいのに、脇役でも
印象に残る役を、とくに木村さんにはそんな役を・・・と
ワタシは常々思ってるんだけど、それをごろーちゃんが
やっちゃいました。
ごろーちゃんは舞台も映画も個性を生かせる良い作品に
出てますよね。それも実力だ。
とにかく、この殿は凄まじかったなあ。
若干不器用に刀を振り下ろすところとか、あれも演技
プランだろうか?
ちょっとごろーちゃんの不器用さを思い出して、そこだけ
「あ、ごろーちゃんだ!」と思いました。
それ以外はあんな非道いひと見たことないってくらい
非道かった。ワタシ史上最高(最悪?)の悪役かも。
あの犬食いシーンなんて思い出しただけでもゾッとする。
もう、ごろーちゃんてばステキすぎ!(笑)

自分のために命を投げ出して戦っている家臣の鬼頭半兵衛
(市村正親)に言う台詞。目の前で繰り広げられる殺し合いを見て
「戦の時代はこのようなものであっただろうか。自分が天下を取ったら
こういう時代にしようかな。面白そうだし」みたいな、けしからんことを
言いやがるんですよ、このバカ殿は(笑)
まあほんとにどうしようもないヤツなんだけど
「そんな主のために戦い抜くのも侍の務め」と半兵衛には半兵衛の信念が
あり、元々同門だった新左衛門とおたがいの立場を理解し合いながら
剣を交える。
それがまた悲哀を感じさせます。

そしてなんといってもラスト50分の死闘ですよ。
2時間20分のうち、ラスト50分て、「後半丸々チャンバラかいな。眠くなりそう」と
思ってたわけですがなんのなんの。

宿場まるごと買い取って、村中をどでかい要塞にしてあちこちに仕掛けを作る。
敵をそこまでおびき寄せて、檻を落として閉じこめたり、爆弾をしかけたり、
挙げ句の果ては火の点いた猛牛を突撃させたり。
なにかに似てる・・・・と思って見てたんだけど、そうそうインディ・ジョーンズ。
でかい落とし穴を作ったり、橋をぶっ壊したり、さすがに洞窟からトロッコで
ダイブまではしなかったけど、でもインディシリーズを見たときの爽快感が
ありました。
時代劇でここまで大がかりな仕掛けをして戦うのって、これまた初めて見たよ。
村のセットを1年間野ざらしにして・・・ってあとから聞いたけど、なるほどねぇ。
たしかに作り物でない、ひなびた感じがしましたよ。

仕掛けも凄かったけど、それぞれの立ち回りも凄かった。
300人と戦う刺客たちはもう誰も彼も泥だらけ。
監督が言ってるように「刺されて死んだのか、疲れて倒れたのかわからない」。
ものすごくリアリティがありました。
ドロドロでぐちゃぐちゃでなにがなにやらわからない状態なんだけど
13人全員の死に様にドラマがありました。
命を投げ出して力いっぱい戦う、それが侍としての死に方だと思っている
オトコたちを見てると胸が熱くなりました。

自分の信じるもの揺らぎなく信じ、武士としての死に場所を求め、その生き方に
誇りを持ち、命をかけて事を為す。
そんな13人姿は美しかったです。
久々に「男の映画を見た!」っていう気がしました。

まあ、ツッコミどころもあったわけですが、いちばんオイオイと思ったのは
300人の軍勢を百数十人くらいにしたところで槍を捨て、櫓から下に降りて
闘ったんですよね。
ここでもうちょっと減らしておいたら勝てた(というか、刺客側がそんなに
死ななくてもよかった)んじゃないのーー?
あと100人くらい閉じこめたり爆撃したりしたらいいのにね。
それじゃ話が変わってきますがw

c0063587_128232.jpg
[PR]
by june-sky | 2010-11-06 23:59 | 映画
<< つよぽんに会いに はなまるね!ガッテンだ! >>