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虹の空へ

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「MOTHER」 最終回

良い終わり方でした。
最終回だからといってドラマチック過ぎることもなく
無理矢理な展開があったわけでもなく、幸せを感じ
希望を持てる終わり方。

怜南(継美)に関わった人たちを最後には奇麗にまとめてましたね。
唯一、仁美がどうしてるのかなあと、その心情が語られないのは
気になりましたが。
彼女を気持ちの上で救ってあげてくれていたら、これからの彼女の
人生に少しでも希望を持てるような描写があれば、主要なキャスト
すべてに希望を見いだせた最終回だったのかなと思います。
そこだけが残念。

だけど、あんなにも母を求める継美にあの年齢で母の手が
与えられないのは見ていてホントに辛かった。
室蘭から会いにきて「お母さんは継美に会えたのが嬉しくないの?」と
泣きじゃくる姿に今回は一番泣けました。
あの形が奈緒と継美のいちばん良い形だととは思うけど、心情的には
12年も会えないなんて・・・凹

ってどうしても目線は継美になってしまいます。。。



奈緒が葉菜さんに「何ができたかは、あの子が大人になってわかること」
と言われたこと
これも葉菜さんの言葉だけど「人には最後に大切な1日があれば良い」。
そして、奈緒が前回の継美からの電話や今回継美が一人で会いに
来てしまったことで、「自分が母になろうとしたことが自分の罪」と
自覚したこと。
そういうことを思えば、継美が20歳になるまで会わないという
決心をした奈緒の気持ちも理解できる気もするけれど。
理性では理解できるけど心情的には辛いところです。

「明日、室蘭へ送って行くよ」と言われてからのシーンや、室蘭での
別れのシーンは「これで別れちゃうの?ほんとにそれで良いの?」と
継美の気持ちを思って茫然としてたワタシ。
でも、継美の「ひとりで帰れるよ」の言葉や園の門のことろで渡り鳥を
見あげるその表情には救われました。
凛とした意志と希望が感じられる前向きな表情。
そこにあるのは愛されているという確信からくる強さなのかな。
継美もしっかりと未来を向いてる。
あ、あの表情を思い出すとちょっと泣きそう。。。

あんなに奈緒を求めて東京までやってきた子が、奈緒の言葉で
ちゃんと納得できたのか、それがあっさりしすぎて実感できない
部分もあったけど・・・
でも、きっと「遠く離れていても継美のお母さんだよ」っていう
母としての愛、「エイプリールフールじゃなくて本当のお母さんに
なるよ」っていう奈緒の決意が伝わったのかな。
その聞き分けの良さが悲しくもあるけれど。。。

継美はきっと愛された記憶と見守ってくれている
存在を常に感じながらこれからの12年を暮らしていくんでしょうね。
でも、きっと鈴原ママや三女が継美に会いに行ったり、時には
奈緒までもがこっそり継美の様子を見にいきそう。
継美だって園の電話でまたこっそり奈緒に電話して、どうでもいいw
日常の様子を一方的にしゃべりまくって、気が済めば
「またね!お母さん」って電話切りそう。
で、それを奈緒は黙って頷きながら聞いてるのね。目に浮かぶw
と、勝手に妄想して幸せなワタシ(笑)

最後の喫茶店のシーンは奈緒の想像なのかなと思ったけど、奈緒と継美、
ふたりの希望がシンボライズされたシーンということだよね。
ほんとにあれが未来に実現されたらウレシイ。

それにしても最後まで愛菜ちゃんの演技には驚かされました。
だじゃれ対決にはしゃいで笑ってかと思うと
「うっかりさん、治るよね」と奈緒に聞く、その表情。
「治るよ」と奈緒は答えるけど、その表情を見て「悪いの」と
言い直す。
奈緒もこの子には嘘はつけないと思ったんでしょうね。
そして、葉菜さんが亡くなったときの虚ろな目。
あの年であの微妙な目の演技。
いろんなところで見せられてきたけど、ほんとスゴイわ。

葉菜さんが最期に継美に会えて、鈴原家の人たちと幸せな時間を
過ごせてほんとにヨカッタ。
「うっかりさーーん」って布団の上に乗っかっていく継美ちゃんには
そんなことしたら死んじゃうーーー!ってドキドキしましたが(笑)
あんなに飼いたかった小鳥を飼えたのももね。
園に戻る道々、鳥かごぶんぶん揺らしてましたが(笑)

葉菜さんのこれまでのいろんな言葉が想いや生き方が奈緒に
受け継がれていって、それが継美にも伝えられる。
「繋がっていく」こと。
子を生むとか子を愛するそういうことだけではなく、人に愛された
記憶によって、また人を愛し愛され、その愛や想いがまた誰か
に繋がっていく。
そんな想いにワタシも幸せを感じました。

と、百点満点を上げたい「MOTHER」ですが、唯一、あれれ?と
思ったのは、奈緒が父親を殺したという真相。
たぶん、DV男の父親が飲んだくれて寝てた家に火をつけたという
ところでしょうけど、これがまったく予想外でビックリです。
世間では予想ついてました?(笑)
あまりにも葉菜さんが事件のことを語ろうとしないので何かあるのかなと
思ったこともあったけど、でも、まさかこんな設定にしなくても。。。
奈緒も記憶にないことだし、ここまでそんな伏線もなかったよね。
葉菜さんが自分と娘への夫の暴力に耐えかねて・・・でいいじゃない。

でも、そういう設定にしたら葉菜さんが奈緒を捨てた理由に説得力が
増すんですね。
たんに殺人犯の娘にしてしまうからというだけじゃなく、自分が娘の
罪をかぶるのだったら。
奈緒には、実の親もわからず、それ以後まったく自分とは関わりのない
ところで、記憶を呼び覚ますことがないような環境で育ってほしい。
葉菜さんがそう思って奈緒を置き去りにしたら納得しやすいもんね。

始まってしばらくは「結末が決まってない」とか聞いて、行き当たり
ばったりなのかーーー!と、内容が内容だけにちょっと心配した
このドラマ。
今はほんとに素晴らしいドラマだったと思います。
良い役者さんに素晴らしい演出。
映像もステキでした。
耕史くんが出てなきゃ絶対見なかっただろうと思いますが、その点でも
キャスティングに感謝。

あ、藤吉くん忘れてた(笑)

藤吉くんはほんとにいろんな顔を見せてましたね。
記者の立場で追いつめたり、恐喝したり、小さい子を怖がらせたり、
かと思うと過去の辛い体験を涙ながらに語ったり、あちこち揺すぶりを
かけてみたり、味方になったり、冷静な記者の立場になったり。
これだけいろいろ立ち位置が変わっても藤吉くんのキャラにブレは
なかったんじゃないかな。
さすがに山本耕史だなあ(照)
人間いろんな顔を持ってるんだ、内心いろいろあって出る行動なんだ
局面ごとにいろいろで当たり前なんだと納得させられる役作りでした。
とりあえず最初から最後までビジュアルもヨカッタし。
最後にやっと、奈緒さんに名前言ってもらってたし(笑)

と、最後はファン目線で〆させていただきます。アハ。
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by june-sky | 2010-06-24 15:27 | 山本耕史
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