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虹の空へ

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「Mother」 第8話≪追記あり≫

今回はまたヘビーな回でしたね。
仁美が2階へ上がって行って、つぐみに呼びかけ
回想シーンが流れる間、息を詰めて見てました。
といっても、全編ほとんど仁美とれなのこれまでのことを
追ってるわけで。
息を詰めて見入ってしまうわけで。はぁ、疲れた。

ワタシはこのドラマ見て、じーーんと来ることはあっても
泣きはしなかったんだけど、今回初めて涙ちょろり。
「好きでもキライでもないの。もうママじゃないからね」と
母と訣別したあとのつぐみの慟哭。
あれはもう来ましたよ。
あんな小さい子が動物の吠えるような、悲しみに満ちた声を
出せるなんて。
芦田愛菜ちゃん、末恐ろしい女優さんだ。



予告でもあった、つぐみが仁美を抱きしめ返す手。
あれは全然ぎゅっとしてないし、ママがぎゅっとするから
とりあえず形だけってのがありありとわかりました。
でも、回想シーンでは何度も愛情たっぷりの仁美とれなの
「ぎゅー」があって、ほんとにこんなに仲の良い親子なのに
・・・とよけいに辛くなったよ。
「泣いていいのよ」と言われて奈緒が抱きしめて、その
奈緒の背中に回す手はしがみつくような必死の思いが
表れていて。
ほんとスゴイね、愛菜ちゃん。

母親が子供を置き去りにしてオトコと海へ1週間も出かける。
夜はひとりでどれだけ怖かっただろう。
寂しさや悲しさ、言いようのない不安を想像しようとしたけど
無理。想像を超えてます。
オバケが怖いの泣くのとはワケが違う(それはワタシ)
それをひとりでしょいこんでホントに辛かったね、れなちゃん。

その後ろめたさか、無事の確認か、やっぱりれなが心配なのか
れなに電話する仁美は「ママ、楽しい?」と聞かれて
「いまとっても楽しいよ」「ママが幸せなられなも幸せよね」
「うん、れなも幸せ」って。
こんな会話、耐えられないわ。
わかっているけどどうしようもない、どうにもならない、
そんな自分に嫌気がさしてたまらなくなったのか、電話を
切って号泣する仁美。
どうしてあそこで引き返せなかったのかなあ。

その後、オトコの虐待を仁美は見ないふりをし、ますます
れなには辛い状況になっていく。
第一話での見るに耐えない虐待の数々がまた事の起こりから
描かれる。
あーー、もう見てられない。
一生懸命、仁美に嫌われないように、邪魔をしないように
顔色を見ながら生きているれなが不憫です。
小さい子にあんな思いさせるなんて。

仁美は完璧にやろうとしすぎたのかな。
父親の居ないことも自分の力でカバーしてみせる!と
頑張りすぎたんだよ。
思い描いた通りにならなくて困難にぶつかっても、周りに
救いを求める人も居なくて。
疲れちゃったんだよね。

良い母親だった描写の中でどんどん虐待に走っていく過程は
そういうことだったのかと知ることはできました。
誰にでも起こりうることなんですね。
母親の苦悩の深さも実感できないまでも理解はできます。
だからといって、あれだけの辛い思いをれなにさせることが
許されるはずはないんだけども。
無邪気に甘えていたれなが、身を守るために聞き分けが
良くなって精神的に大人になっていくのを見るのがツライ。
あの海に置き去りにされかけたとき。
母が居なくなって必死で走ってきてハァハァ言いながら母を
見つめる、あの目。
もう、せつなくていじらしくて悲しかった。
あのときかられなはずっと母親に捨てられることに怯えて
たんだよ。
なのに、自転車の荷台に乗せられたらすぐ鼻歌なんて
歌っちゃってさ(涙)

・・・そんなこんなで暗澹たる思いで混沌とした中
(ドロドロしすぎw)、突然現れた海辺の王子・・・
いや、藤吉くんの登場です(笑)
あいかわらず白ジャケさいこーーー!
一瞬どっかでバカンスかと思いました(んなわけない)
緊張感のあるはなさんちの光景と過去振り返りに挟まれる
和みの光景。
それは藤吉くんのただいま調査中のシーンです。
あー、なんかホッとする。
そしてちょっとお茶でも飲んだようにほっこりして、また
次の修羅場に臨むのだ。がんばれ!つぐみ!

演出が巧いとワタシの中で好評のこのドラマ。
今回は2点ほどツッコミを。

まずは、仁美の元ダンナ。
死んでなかったのーーーー?ええーーーーっ???
ネットで見かけたこの話題。
第8話見終わってもワタシは、仁美のダンナさんが生きていて
しかもあのレストランから出てきたのがその元ダンナと家族
なんて夢にも思わなかったわよ。
ダンナに似たひとが幸せそうな家族と一緒に居て、いままで
仁美の中で溜め込んできた思いが吹き出した。
そんなふうにしか思いませんでした。
へーーーーっ。

公式なんて細かく見てないし、仏壇に写真飾ってて
あれだけ「天国のパパ」の話を聞かされたら誰だって
死んじゃったと思うよねぇ。
第一話で女教師も「れなちゃんのパパは亡くなった」って
言ってたじゃんね。
なんだか演出が不親切というか、意図がわからない。

でも、そうなるとやっぱり仁美は完璧主義というか、現実を
受け入れられなかったんだねぇ。
夫に裏切られた自分というものを直視できずに死んじゃった
ことにする。
優しかったダンナの良い思い出だけを繰り返し話すことで
辛い思い出は消し去ろうとする。
裏を返せば、その会話はれなのためでもあるんだけども。
優しかったパパの楽しい思い出だけがれなの記憶にも残る。
せつないねぇ。

もひとつは、公演での奈緒の演説。
なにを言ってるんですかーーー?
「母と子は温かい水と冷たい水の混ざりあった川を泳いでる」
へ?
いきなりすぎて言葉がちゃんと頭に入ってきませんでした。
突然、違うドラマが始まったかと(汗)
挙げ句の果てに「そんな母親を川の外からののしる者達が
また母親を溺れさせ・・・」
舞台の台詞か(笑)
あの場面でこの大がかりな言葉はそぐわない気がしました。

そして「あの子を連れて帰らないんですか!?」って今さら
そんなこと言われてもね。
それこそ子供を連れ去ったオマエガイウナというか。
まあ、「何年かかっても母と娘の関係を取り戻してほしい」と
母に捨てられた奈緒が言うのは説得力がありましたが。

このシーン、ワタシは追いつめられてる仁美の味方。
でも、「あなたはあの子を殺しかけたんですよ!」と奈緒が仁美を
糾弾したときは奈緒の味方。
コロコロ立場が変わります(笑)

そんな奈緒に仁美は言います。
「もう好きじゃないって言われたのよ。そんな子死んだも同然よ!」。
そう言いながら、一方では「あの子に未来はないわ」とも
言っていた。
この言葉を聞いて、やっぱり仁美も母親なんだなあと思ったよ。
ちゃんとれなの置かれてる状況を理解してる。
このまま戸籍もないままでは暮らしていけないと、れなの未来に
思いを至らせている。
そうならないためにはどうしたらいいのか。
どうか仁美がそれに気づくことができますように。
仁美はつぐみから告げられた「さよなら」をちゃんと受け止めて、
母親らしく、れなの幸せのために出来ることを考えてあげられる
ようになったら良いなあと思います。

「あの子はあなたから生まれた子供です。あなたが育てた
優しい女の子です」と言われたときの仁美の表情。
あの心の揺れを見たら、もしかして仁美も母としてやり直せる
のかもしれないと初めて思いました。


≪追記≫
こんなふうに書くと、仁美がれなの母親に戻れば良いと考えてるように
受け取られちゃうかなあと思い、ちょっと追記します。

ワタシは一貫してずっと奈緒がつぐみのお母さんになってほしいと
思っています。
いろいろ問題はあるだろうけど、いまの信頼関係の上に、母娘として
人として良い関係を築いて行けたらいいと思います。

仁美の元にれなとして戻るのだけは嫌だなあ。
あんな思いまでさせられた、その記憶がつぐみに残る限り、仁美と
暮らすことがつぐみの幸せとは思えないから。
罪を悔いる人を許すとか、やり直すチャンスをとか、子供のことを
第一に考えるとそんなふうには思えないんだなあ。

(追記終わり)


丁寧に仁美のことを描いてくれたおかげでいろんなことに
気づきました。
仁美の味わった寂しさや苦悩、仁美の持つ弱さや幼さ、
仁美の本来持っていた優しさや明るさ、そして子育ての難しさ、
そういうものをちゃんと見せてくれてました。

そんな仁美の心がこれからどうなっていくのか。
奈緒はお母さんになれるのか。
はなさんの正体は?
籐子さんの逆襲はあるのかw
ますます次回が待ち遠しいです。

あ、藤吉くん、来週はがんばってー!(笑)

今回もついつい無駄に長くなるMother感想でした。
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by june-sky | 2010-06-04 23:59 | 山本耕史
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