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虹の空へ

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「刑事一代」~平塚八兵衛の昭和事件史

面白かったーーーー!
ドラマ見るのがついつい後回しになるワタシが、ついつい2夜分を
一気に見ましたよ。日曜の夜に。
関西では事前番組がいっさいなく(悲)、公式サイトさえもまったく
見てなかったので、まあ新鮮。
へぇ!この人も出てるんだーー!(柴田さんとか大杉さんとか
六平さんとか)とかいちいち新鮮(笑)

一瞬一瞬が行き詰まるような展開で、見始めたら止められない。
こういう骨太な男たちのドラマは大好きです。
これでもかこれでもかと出てくる汗だくなおっさんたち。
コワモテで血の気が多くて男臭さムンムン。
ほんとに熱かったなあ。

そう、熱いと言えば謙さん。熱すぎるよ>謙さん
あの濃いぃ顔にしたたる汗とギラギラした目。
取り調べのときのカッと見開いた目は怖すぎる。
あれは自白しちゃうよ。
萩原さん@小原保さんもさぞ怖かったでしょうねぇ。
その謙さんが本物の刑事に見えてきて、平塚刑事そのものに見えてきて。
ホント、どこまでも引きこまれるドラマでした。
そんな感じでワタシも感想も熱いよ(笑)



謙さんはほんとにスターの風格がありますね。
スクリーンで見ても画面がもつし、とにかく存在感が半端ナイ。
「ラスト・サムライ」でトムちんを向こうに回しての堂々とした
サムライっぷりは同じ日本人として誇らしかったもんね。

今回も全身全霊で平塚八兵衛さんになりきってた。
実際の八兵衛さんとはずいぶん素の印象は違うのに、後半は
ほんとに八兵衛ってこんな人だったんじゃないかと思えるくらい。
温厚に話しかけるかと思うと、一瞬にして鬼の形相になり、捜査では
どれだけの人を敵に回しても信念を曲げず。
ホシをあげるためには狡猾ともいえる手段をも辞さないところも
人間味があります。ヒーローじゃないもんね。
実際、きれい事なんて言ってられなかっただろうし、でも、
そういうことを見せられても魅力的な八兵衛さんを謙さんは
見せてくれました。

他の役者さんもみんなヨカッタ。
よくあれだけの顔ぶれを集めたなあと思うくらい豪華でしたね。
名実共に日本を代表する俳優さんたち。
見事なおっさん俳優大集合。むさ苦しさ全開(笑)
そのおっさんたちは誰をとっても自分の役どころをきちんと押さえ、
素晴らしい存在感を見せる役者さんたちばかりでした。

八兵衛さんと石橋刑事、このコンビの仕事ぶりもこのドラマの
魅力のひとつでした。
言葉はなくても目の動きだけで阿吽の呼吸。
その間合いの良さは見ていて気持ちが良い。
こういうの、大好き!

このお二人と萩原さん、そしてわれらが耕史くんが参加した、あの
取調室の10日間がこのドラマのクライマックス。
耕史くん、よくぞ草間刑事にキャスティングしてもらえましたね。
ありがとーー!ほんとヨカッター!
誰にお礼を言えばいいのかわからんけど。


印象に残ったシーンは・・・

いろいろあるけど、一番はやっぱり小原が落ちたシーン。
八兵衛さんが他愛ない時計の話を仕掛け、小原を油断させて
饒舌にさせる作戦だったと思うんだけど、まんまと
「日暮里の火事を見た」と余計なことを言ってしまう小原。
その言葉を聞いたときの八兵衛さんの表情、素早い動き。
煙草の火も付けられないほどの興奮が画面からも伝わってきたよ。
そして一気に自供に持って行く。
ここの萩原さんがまた凄かった。
追いつめられて、逃げ場を失って、初めて罪を認める。
ほんとにこの人も小原に見えました。
この人もまた素晴らしい役者さんですね。

そして、八兵衛さんが「小原が落ちた」と電話で知らせるシーン。
電話の向こうではその知らせに沸き立つ面々。
反目しあっても、最後は「ホシをあげたいんだ!」という一心で
協力し合った同志たちの喜びの涙にはジーンと来たよ。
六平さんなんておいおい泣いてるし。コワモテなのに(笑)

それと小原の母親が土下座して「あんな子を産んだ私を許して
ください」と詫びる姿。ここはもうグッと来ましたわ。
結局はこの母の姿が、母への思いが小原を自供させたような
もんだよね。
「真人間になって死んでいきます」という小原の死刑間際の言葉を
聞いて、その母の思いも報われたと思いました。

それから、三億円の会議のシーン。
ここはまた草間刑事の見せどころでしたね。
八兵衛さんの「事件を起こしてるのは人間なんだよっ」の言葉に
「だから、その人間が変わったんですよ!」と草間刑事が答えるシーン。
あー、草間くんステキ(笑)
大事なシーンでしたね。

不利な形勢の同僚の肩をグッとつかんで座らせ
「お言葉を返すようですが」と始める草間くん。
「先輩」と立てながらも、「最後まで聞いてください」と怯むことなく
八兵衛さんのやり方はもう時代遅れなんだと引導を渡すシーン。
草間くんはいつの間にこんなに成長したんだ?と思うくらい堂々としてて
このへんの描き方は駆け足だったせいか、少し唐突でしたけど。

その後、階段ですれ違う二人の姿も印象的。
寂しいけど、ほんとに何かが変わったんですね。
でも、コンサートのチケットをプレゼントした草間刑事のやさしさに
少し救われました。


以下、草間刑事ファン目線の感想中心に箇条書きでいきます!

・とりあえず、みんなが熱い!
なにかっちゅーとつかみ合いを始める刑事達が熱い。
しょっちゅうがなりあってるし、見てるのも結構体力が要りますね。

・そんな荒くれ刑事達が「10日間で何が出来ると言うのかーーー!」と
がなりあってる部屋に「入ります」と草間刑事の声。
「入ります」
きゃーー!声からしてすでに涼しげ(笑)
ジャストウエストの足長刑事の登場です。

・草間刑事が徐々に八兵衛さんの仕事ぶりにに感服していく様子が
取調室での草間刑事の表情、目の動き、少ない言葉で読みとれます。
その描かれ方が説明的でなく自然でよかった。
その初っ端は、八兵衛さんが小原を挑発して、小原が思わず
椅子を振り上げたシーン。
「わざと?」の3文字に草間刑事の思いが表れてました。

・石橋刑事と3人で呑みに行ったシーンでの草間刑事の下っ端っぷりは
微笑ましかったなー。
最初、手酌で呑んでて、八兵衛さんにお酌され、杯を空けるように
促されての慌てた飲み方がほんとに若手っぽくて初々しい。
目をくりくりさせながらの2杯目くーーーっ!もほんとに可愛い。
うーーん、擦れてないエリートおぼっちゃまの新人刑事に
ピッタリなんですよね、
耕史くん。32歳のくせに(笑)
この初々しさが後々のシーンでは生きてきますね。

・なのに取り調べ室では「まだ終わっちゃいないぞーー!」とか
時々キリッとコワモテで参戦。
でも、八兵衛さんほどの迫力なし(笑)

・石崎刑事の病室シーンはじーーんとキタ。
あの、3人で笑いあう場面。せつなかったなあ。

・原田さんの控えめでカワイイ奥さんぶりもヨカッタ。
家庭のこと、夫婦のことで余計な描写がいっさいなくてヨカッタ。

・ミャアミャア泣いてる子猫がスコティッシュホールドでビックリ。
「なんでスコティッシュ?」とツッコミ入れたけど、お耳が垂れてて
すんごい可愛かった。

・前編の終盤、あんなに見事にひっくり返るちゃぶ台は漫画以外で
見たことない。謙さん、お見事!

あ、小ネタに行っちゃった(笑)

・そうそう、驚いたのが終盤に流れた「モルダウ」
昭和のドラマの、ここでこの曲かーーー!とビックリでした。
この曲はプラハへ旅行したときにここかしこで耳にした印象深い曲。
侵略され続けた祖国への思いや時代の流れにのみこまれながらも
失われなかった民族の誇り、そこに暮らす人たちの人生への思いなど
ほんとにいろんな思いが伝わってくる曲なんですね。
それまでBGMは最低限に押さえて、あのシーンでの「モルダウ」は
効果的でした。
八兵衛さんの刑事としての人生が、曲に乗ってあふれ出るような。

・監督との対談で謙さんが言っていたように、ワタシもこの「モルダウ」の場面
では、八兵衛さんのこれまでのいろんなシーンが流れるものだと思ってました。
でも、待っても待っても謙さんのアップ。
いやぁ、これがヨカッタですね。
わざわざ見せられなくても、あのとき八兵衛さんの頭の中に浮かんだいろんな
シーンは見てる側も想像できる。
謙さんの表情を見ていたら、こっちも一緒に思い浮かべられる。
いろんなシーンで役者の力量を信じて作ってるんだなという気がします。
この監督さん、好きかも。

・これもインタの中にあったんだけど、終盤の取調室の撮り方。
10日目に小原が追い込まれ、いよいよ落ちるかというときのカメラが
ほんとに揺れていて、すごい緊迫感があって良いなあと感じたのが
これも監督の狙い通り。
八兵衛さんと小原のショットがゆらゆら揺れてて、それを息まで止めて
必死で見過ぎてちょっと酔いそうになりました。入り込みすぎ(汗)
あの取り調べシーンはスタッフも段々疲れていかなければいかないとい
いう監督の思いが伝わったシーンでした。

・邪魔にならない、何もしない我慢の演技の耕史くん。
背中の演技が光ってます。
銀ペイさんや斉藤刑事と同じデコッパチだけど、ちょっと横分け気味な
草間刑事。
やっぱり昭和が似合うなあ。

・ラスト、小原のお墓参りをする八兵衛さん。
土盛りに突っ伏して泣いていたのはなぜだろう?
言葉通り、「来るのが遅くて悪かったな」ということなのか。
最後まで見届けられなくて悪かったということなのか。
小原の死と自分の刑事人生の終わりを重ね合わせたのか。
ここはいろいろ考えさせられました。

とにかく、どこまでがドラマでどこからがフィクションなのか。
事件を良く知らなくて見ると混乱してしまうけど、事実をふまえて
その上でドラマとして見る側の心も動かす。
ほんとに良い品でした。

とりあえず、書きたいだけ書いて気が済んだのでこれでおしまい(長っ)
さ、アタ男見ようっと。
草間くんと時田さんのギャップにやられてきまーす。エヘ。
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by june-sky | 2009-06-23 23:59 | 山本耕史
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